【秋】 9画 (4)  9級

古字【龝】 21画 (16) 準1級

交換略字【穐】 


[音] シュウ
[訓] あき
とき

《意味》

みのる。ゆたか。豊かに実る。

【秋沙】あいさ 

カモ目カモ科アイサ族の総称。くちばしは細長く、先がかぎ状に曲がる。潜水が巧みで、魚や水生昆虫を捕食する。日本にはウミアイサ・カワアイサ・ミコアイサの三種が冬鳥として渡来する。カワアイサ・ミコアイサは北海道で少数が繁殖する。アイサガモ。アキサ。アキサガモ。

【秋蚕】あきご

夏ごろから晩秋までに飼うかいこ。
「しゅうさん」とも読む。

【秋入梅・秋黴雨】あきついり

秋の長雨。また、その季節に入ること。

【秋楡】あきにれ

ニレ科の落葉高木。
秋に淡黄色の小花が群がってつく。イシケヤキ。
Wikipediaアキニレ
「榔楡」とも書く。

【秋桜】コスモス

キク科の一年草。
秋、細い枝頂に淡紅色・白色などの頭花をつける。
Wikipediaコスモス

【秋刀魚】さんま

サンマ科の海魚。
体は細長い。背は青黒く腹は白色で、体側に銀白色の太い線がある。
Wikipediaサンマ

【秋海棠】しゅうかいどう

シュウカイドウ科の多年草。ベゴニアの一種。
秋、淡紅色の花を多数、下向きに開く。雌雄異花。観賞用。根を漢方薬にする。断腸花。
Wikipediaシュウカイドウ

【秋毫】しゅうごう

きわめてわずかなこと。少し。いささか。
多く、下に打ち消しの語を伴う。
「秋毫も恥ずべき事はない」
秋に抜けかわる獣毛が細いことから。

【秋毫之末】しゅうごうのすえ

ほんの少し。極めて微細なものをいう。
「秋毫」は秋になって生え替わる動物の細い毛。

【秋思】しゅうし

秋に感じるものさびしい思い。

【秋水】しゅうすい

  1. 秋の頃の澄みきった水。秋の水。
  2. 研ぎすました刀。

【秋扇】しゅうせん

  1. 秋になって使われなくなった扇。
  2. 時に合わず役立たないもののたとえ。
  3. 男の愛情を失った女。

【秋霜】しゅうそう

  1. 秋の霜。
  2. 厳しい刑罰、寄りつきがたい威厳、強固な意志などにたとえていう。
    「喜びは春陽のごとく、怒りは秋霜のごとし」
    秋の霜が草木を枯らすことから。
  3. 切れ味のよい刀剣。

【秋霜三尺】しゅうそうさんじゃく

研ぎ澄まされた刀剣。
「秋霜」は秋の霜の厳しく冷たく光ることから、鋭い刀剣のたとえ。「三尺」は刀剣の長さから、同様に刀剣をいう。

【秋霜烈日】しゅうそうれつじつ

刑罰・権力・威厳・信念などが非常に厳しいことのたとえ。また、厳かなことのたとえ。
秋の冷たい霜と、夏の激しく照りつける太陽の光の意から。

【秋波】しゅうは

美人のすずしい目もと。また、女性が異性の気をひくためにする色っぽい目つき。流し目。色目。ウィンク。
秋の澄みきった波の意から。
《秋波を送る》しゅうはをおくる
女性が色目を使って異性の関心をひく。色目を使って気のあることを相手に知らせる。

【秋風索莫】しゅうふうさくばく

秋風が吹き物寂しいさま。物事の勢いがなくなって物寂しいようす。
「索莫」は物寂しいさま。また、失意のさま。
「莫」は「寞」「漠」とも書く。
秋風落莫(しゅうふうらくばく)

【秋風冽冽】しゅうふうれつれつ

寒々と吹く秋風のように、厳しく冷たいこと。
「冽冽」は寒さが厳しいこと。
秋風凜冽(しゅうふうりんれつ)

【秋霖】しゅうりん

秋の長雨。秋、幾日にもわたって降り続く雨。

【秋】とき

大切な時期。
「危急存亡の秋」

【媚眼秋波】びがんしゅうは

美人のなまめかしい()びる目つきのこと。
「媚眼」はなまめかしい目つき。「秋波」は女性が異性の気をひくためにする色っぽい目つき。

《字源》

古くはと書き、(か)+(亀)+火」
「龜」はカメではなく、穀物につく虫の形。
は秋に穀物の虫害となる虫を焼き殺す形。
:秋に虫害を成す虫の甲骨文字。右はそれを焼く形。

《コメント》

「龝」の旁の書き順はを参考に。

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